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徒然雑記

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ベッド製作
2024年11月〜2025年5月にかけてベッドを製作しました。震災からのリフォーム後に購入したベッドは、生活家電から日用品まであらゆる物を揃えなければならない中、限られた予算の中で購入したものですが、まだまだ十分使えるとは言え表面は色褪せて木目も無くなり、いつか自分なりに造ろうと考えていました。家具は長期に渡って使用する物ですのでケチってはだめですね。使用した主材はケヤキで引出し部の見えない部分は杉を使用しました。
2024年11月 ケヤキ角材の製材から始めました。
引出し材の杉は製材所で柾目に挽いてもらい、3年以上室内に立てて置いたので十分に乾燥しています。接合は包みアリ継ぎです。
接合状況。組み上がると微動だにしません。
全体の仮組状況です。
後部の大引出しです。こちらはあられ組で接合しました。これ一つで156Lの容量があります。ベッド下はデッドスペースになるので収納を出来るだけ取れるように工夫しています。引出しは全部で12杯、宮内部の収納まで入れると総容量は442Lになり、かなりの収容量で押入れの中もだいぶすっきりしました。
完成です。塗装後は2ケ月以上乾燥期間を取りました。マットを敷けば枕上面の高さと宮の棚が平らになります。圧迫感が出ないように棚の奥行きは十分に広く取りました。ダブルサイズなので棚両脇にはコンセントを、最下部中央には換気扇も取付けてあります。80mm角の小さなファンですが、下部は湿気が籠りやすいので天気の良い乾燥した日に数時間回せば効果があると思います。大きく11のパーツに分かれ、部屋へ搬入後に29本の6mmトラスボルトで組立ますが、部屋の模様替え等で設置場所を変更しても引出しはどちら側にでも取り付けられるようにしました。
左壁寄せ設置
右壁寄せ設置
ナイフコレクション
小さい頃からアウトドア好きで小学生の頃は一人で半日くらい山の中を歩き回り、帰ると父に「一人で山へ入るな!」と怒られてましたが、今でも山の清々しい空気と静寂さが大好きです。アウトドア・山と言えばナイフは必需品で、コレクションと言う程の数でもありませんが気が付いたら4丁になっていました。刃渡り(グリップ先端から)は上から70mm・90mm・150mm・260mmです。一番下の全長約400mm、重量500gのランボーが使うようなナイフは、このサイズのものは種類も少なくあまり欲しいとも思いませんでしたが、これは見るなり全体のラインの美しさ、デザインの良さで最近購入した物です。どのナイフも購入時点で十分に刃が付いていましたが、#1000〜#8000までの砥石を使用し、水もシャボンも付けないで毛が剃れるくらいまで研ぎ出しています。

※注意
刃長55mm以上の剣(匕首、槍等)、60mm以上の刃物(ナイフ、包丁等)は自宅へ置いておくのは構いませんが(剣は許可が必要)明確な理由が無く車載、持ち歩いたりすると銃刀法違反になります。最寄りの警察署で確認したところ、「明確な理由」とは例えばキャンプに行くから、山へ行くから持っているなどの理由では不十分で、キャンプで何に使うのか?山でどういう使い方をするのか?まで説明できなければ認められないそうです。「自衛のため」などはもってのほかで、持ち歩く場合は十分な注意が必要です。ちなみに私はここ数年、山へ入る時は熊やイノシシ対策でポケットに入る程度の小さな催涙スプレーも携帯していますが、これも同等の扱いになるそうです。
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この大型ナイフですが鋼材は愛知製鋼の刃物用ステンレス鋼なのでさび難いでしょうし、刃の持ちは分かりませんが切れも良いです。グリップ先端部付近の鍔のように見える突き出た部分はエッジの処理が甘く、手が切れそうだったのでオイルストーンで処理しました。このサイズのナイフだと重量もあるのでバトニングや勢いを付けて鉈のような使い方も出来ます。しかし何かを切ったり削ったりするのは問題ありませんが、勢いを付けた使い方をするとグリップが滑って手から外れそうな感じがします。グリップ自体は複雑なラインが入って滑りにくそうですが、グリップの形状と私の手の大きさが合っていないのかもしれません。持ったときの全体の重量バランスも今一つなのでグリップを造ります。材料は葡萄杢の出た本花梨です。
このナイフのグリップは一般的なカシメではなく、バインディングボルト止めなので外すのも簡単で、外したグリップを型に出来るので作業が捗ります。大まかに切り出した材をナイフ本体へ取り付けてしっかり握れる形状に削り出し、塗装しました。
完成したのでナイフ本体へ取付ました。勢いを付けてもしっかりホールド出来るように前後を太く、力の入る指の部分はそれぞれ削ってはナイフへ装着し、握り具合を確認してを繰り返し少しずつ削り出していきました。グリップへの接触面が手のひらと指先の違いになるので左右でも微妙に違います。実際の使用感はグリップを自分の手に合わせただけでこんなにも違うのかと感じました。鉈代わりに思いっきり振り下ろしても不安感はありませんし、握る力の自由度が広がったのとバランスも良くなり、ノーマルグリップでは重いと感じたのが今はほとんど気になりません。山での良い道具が一つ増えました。
2025/12/6