ラ ッ ク 修 理

ラックの棚板が狂いました! (^.T)・・・ 製作後約2年になりますが、半年ぐらいから反りが出始め、上・下段が2mm、中段は3mm程の反りが出てしまいました。実はこのラックを製作する時に用意しておいた板材(奥州赤松)が削ってみたら虫食いだらけで使い物にならず、急きょ調達した米松で製作したのですが、目が粗く乾燥不足、更に板目の材だったので「狂うだろうな・・・」と覚悟はしていたものの、実に見事に狂ったものです♪ やはり焦るとろくな事になりません・・・反省(-_-)/  もっと納得の行く材を探してから作るべきでした。一年くらい前から作り直しを考えていたのですが、振動をうまく吸収する感じの松系統の材を探してたら良いタイミングで指物師の友人から「天然奥州赤松があるけど使わない?」とTELをもらい、譲ってもらう事にしました。

インシュレータで高さ調整してたので分かりませんでしたが、縦方向にまで歪んでいたため、平地に置いた状態でもガタつきが出ます。米松の琥珀色は欅の柱材と色の相性も良く、非常に良い色あいだったのですが泣く泣く解体する事に。
   合掌・・・ (-人-)

天然奥州赤松です。乾燥期間は10年との事。十分な乾燥と木目も前作の米松より倍も積んでますので、経年後の狂いは少ないと思われます。3000x330x135の材を製材して貼り合せます。前作は250mmの材を2枚貼り合せて500mmにしたのですが今回は3枚合わせで反りを出にくくすると共に、継ぎ目を柱の位置に持ってきて貼り合せ部分が横から見えないようにします。

解体開始。ボンドが効いてて剥がせないのではないか?と心配したのですが、歪みと痩せで剥離しかかっていたので思っていたよりも楽に解体できました。

解体終了。欅の柱材は僅かな狂いは見られましたが、ほとんど分からない程度なのでこのまま使用します。

板厚は60mm前後の厚みで貼り合せ、完成寸法の48mmまでレベルプレーナーで削り出した後、カット,前面を曲面加工してペーパーで仕上げます。
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これは中段の棚板です。スケールを当てるとこのように隙間ができます。 幅は500mmあったのが490mmに縮み、アナログプレーヤーとプリアンプには影響ありませんでしたが、中段に収めてたCDプレーヤーはガタつきが出る程の歪みです。

完成。
ウレタン塗料の有害成分が出なくなるまで7〜10日程度、風通しの良い日陰で乾燥させます。
画像では分かりにくいと思いますが、欅の柱材との色合いも良く、時間の経過と共に深みのある色に変わってきますので今後が楽しみです。
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