プリアンプ改造記

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’06 5/5 以前から予定してたプリアンプの改造ですが、最近になってやっと実行する事ができました。振動対策で機器取付けベースのフローティング化とウッドワークです。昨年、真鍮&ステンレスインシュレータを取付けてからは音質も向上し、振動に対してもゴム足より良くなっていると思われますが、フローティング化して更なる振動対策と音質向上を狙って見ます。

CR型イコライザー付きプリアンプです。球が時々発振して高周波の連続音を発し、前面パネルを指で叩くと、スピーカーから「コン!」という音が出ます。機器取付けプレートをフローティングし、前面パネルを木で作り直して対策します。
左はノーマル状態、右は遊びで端材を利用して欅のウッドパネルを付けたものです。
機器取付けベースとシャーシに穴を開け、4mmのタップを立ててワイヤーで吊上げ、シャーシから浮かせます。
シャーシから7mm程浮き上がらせました。フローティング完了♪

試聴
前面パネルやシャーシを指で叩いてもスピーカーからは全く音が出なくなりました♪(^.^)v これで球も発振しなくなればフローティング計画大成功!なのですが、肝心の音質・・・Xでした(^.T) 一言で言うと締まりのない音です。極端には変わってませんが、真鍮&ステンレスインシュレータを取付ける前のゴム足に戻したような音です。振動をうまく吸収させる、適度に振動させる・・・ 調整は難しいです。頭の中では振動を止めれば良いと思ってたのですが、実際にやって見てその違いにまた一つ勉強になりました。フローティング計画大失敗・・・
続いてウッドパネルを製作する予定です。干渉する部分が多いため設計にちょいと苦労してます。更にサイド部分はどうって事無いのですが、前面パネルはただ単に一枚板で作ってしまったのでは面白みが無いので、欅とカリンを曲線で貼り合せようかと考えています。うまくいきますかどうか・・・
5/7 ウッドパネル製作開始

欅とカリンを完成寸法より大きめに製材し、まず最初に前面パネルの加工から始めました。

曲線合わせは難しく、端に僅かな狂いがあっても対面では大きな隙間となって表れます。
友人の手を借り、貼り合せするまで二人で半日掛かかりました。木工ボンドで接着し乾燥後、完成寸法にカット。

スイッチとボリュームの穴あけ加工をして仮組みして見ます。
左右で欅とカリンに振り分けて見ました。曲線で合わせた色の対比も良く完成が楽しみです。(^.^)v

5/8
天板加工。
真空管とトランス等の放熱を考慮してジグソーで曲線カット。木口は角度を付けて斜めに切り抜きます。

遊びに来た大工さんが「ケヤキに曲線で色付けたの?・・・えっ!カリンと貼り合せた?」と唖然として見ていきました。(^.^)vやったぁ〜♪

ニ液性ウレタン塗料でガン吹き塗装します。色と木目が出てきました。でもこれやると当分部屋に入れられないんだよなぁ〜・・・ ( ^ε^;)

5/11・12
シャーシにウッドパネル取付け用の穴あけ加工して、スイッチ類の取付けプレートを真鍮板で作り表面をバフ掛けして取付けます。

     完 成


欅とカリンの色の対比が美しいです♪ カリンは辺材の白い部分を意図的に残して
アクセントを付けました。

音はどう変わるのか?

欅は根に近い部分の材料です。幹ではこのような木目は出ません。これまで使ってきた欅の中でも非常に入り組んだ複雑な木目で美しいです。ただ、こういう木目は狂いも出やすく、既に天板は狂っています・・・ ^^; カリンの方は全く狂いはありません。夕日に染まった雲のような素晴らしい木目です♪

5/14 音質の変化
音像がよりくっきりと浮かび上がるようになり音が引き締まりました♪ 高・中・低の各パワーアンプのボリューム位置が変わり共に以前はうるさく感じた位置まで上げないとバランスの崩れた音になります。これは振動が押さえられた事により、その影響が軽減されたためでしょうか・・・
「ウッドパネルを付けただけで嘘をつけ♪」と言われそうですが、パワーアンプにウッドパネルを取り付けた時は面積の違いか音質の変化は感じられなかったので実際これほどの変化が出るとは思いませんでした。

ウッドパネル計画大成功(^.^)v
庭先の八重桜が美しいです♪
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型紙からベニヤへ書き写して型を作りルーターで曲線に切り抜きます。
組上げて仕上がりのチェックをします。
フローティングさせるためにシャーシと干渉する四隅の部分をサンダ−で切り落とします。