つづく・・・
カールホーン
’07 1/9  開口部枠製作
4本のうちの2本は二面傾斜接合をしなければならず、ケガキ線一本狂っても隙間が開いたり、枠同士の直角が出ないという複雑な接合です。削っては合せて見ての繰り返しでした。
最初に斜めカット。その後、三面の直角を出し、ホーンの傾斜角に合せながら少しずつ削り出していきます。
傾斜角合せ
直角合せ
接合  試行錯誤しながらも平行、直角に合せられました♪
このあと、ホーンの余長分を枠に合せてカットします。余長は10mm程取ってますがもうちょっと長く取っておけば楽に枠を合せられたのではと思います。
’07 1/18 フランジ スロートアダプター製作
ここは無垢材を使うので材種を何にするか? ケヤキはあるけど目が粗いし新たに調達するまでも無い。カリンは硬過ぎるし希少なので別のものに使用したい^^; 米松は枠材と共に買っては来たけど、これも目が粗く乾燥不足。おまけに少しでも乾燥させようと使用寸法に切って積み上げていたら「ピシ・・・」と音がしてひび割れが入る始末・・・だみだこりゃ・・・(^_^;)  で結局、奥州赤松にしました。加工性や硬さは米松と同じくらいですが強度と粘りはこちらの方が上です。ただ、乾燥中に虫に喰われやすく、案の定あちこち喰われてて半分近くは使い物になりません。設計段階ではスロートアダプターをφ128とφ180の二段で作る予定でしたが、現物合せして見ると径がφ180では少々大きい感じなので、ボルト止め出来るぎりぎりの径を採寸してフランジと共にφ160へ変更しました。
ボルトとザグリ穴で五種類の穴径用にルーター定規を作り、貫通とザグリ穴をそれぞれ加工してから最後に切り抜きます。フランジの取り付け角度の調整のためにユニットを取り付けて仮付けして確認。スロートアダプターはフランジ固定後に最終的な寸法を採寸して丸穴を途中から角穴へ削り出します。

’07 1/19〜30 スロートアダプター 支持枠製作
スロートアダプターを丸から角穴へ変換します。アダプター長60mmで丸穴を基準にすると角穴の対角部分は12.5mm、円接近く一辺の中間部で1.5mmの変換です。平均に削り出せるように定規を作りました。右側が対角用、左側が辺の1/4部分用の定規です。ハンディタイプのベルトサンダーで#80で荒削りし#120で形を整え、最後にペーパーで仕上げます。

支持枠の製作
当初は傾斜接合せず、角材のままで作る予定でしたが、後部の隙間が大きく安定も悪いので開口部枠と同様に、これも複合傾斜で作る事にしました。ところが、上下は当然ですが左右でも傾斜が一本の両端で微妙に異なり・・・ダメにした枠材が5本 (;ノ・・) おっかしいなー・・・ この支持枠は設置台を取り付けた時に平行が出ていないと歪みとなって表れ角度調節が出来なくなってしまいます。やっとの思いで合せましたよ・・・( ^ε^;)
(゚口゚;)壊れた!
枠材の縦割傾斜切断に威力を発揮していたスライド丸ノコが昇天してしまいました! ブラシから嫌に火花が出るのでブラシが減ったのかな?と点検したらまだまだ十分残ってる・・・ 磨り合わせして回してみたら「ガキンッ」と音がしてブレーキがロックされたままになり解除できません。 

日立工機さん、何が起きたのですかこれは? ( ̄ロ ̄;ノ)ノ  

’07 1/31〜2/5 設置台製作
支柱、脚、左右接合桟をそれぞれ加工し、ホゾとアリ組で接合します。支持枠もこれで組立てたかったのですが線一本狂っても合わない上に傾斜でアリ組するのは素人には難し過ぎるのでやめました。^^;
こちらは基準面とする所がいくつもあるので支持枠と比べれば加工は楽です♪ どちらもピタリと収まると木同士は微動だにしません。

ホーン本体に取付けて見ます。重心と全体のバランスを考慮して位置を決めたつもりですが、ドライバーを取付けて見ないと最終的な重心位置は分りません。また、枠と台の間に銅ワッシャを挟んで出来るだけ振動が伝わらないようにとも考え、加工前にテストして見たのですが接触面積が小さくなるため、10mmのボルトでかなり強めに締め付けても力を加えると動くのでボツ。上下角は任意の点で自由に調節可能ですが設置場所により高さの調節も出来るように支柱には30mm間隔で5個の穴を開け、120mm以内で調整出来るようにしました。画像では中央の三番目の穴で留めています。スロートアダプター同様、全ての穴にザグリを入れてあるのでボルトの頭は表に出ません。

’07 2/6〜2/14 設置台修正 スロートアダプター仕上 ホーン余長カット
設置台の脚部のデザインは特に気にしませんでしたが、いざ出来上がって見るとどうもボッテリした感じなので作り直しました。前後対称と非対称で7〜8種類描いて見たのですがホーンカーヴに合せて前後非対称にしたものは何か靴みたいなデザインになるのでボツ。結局、オーソドックスな形のもので落ち着きました。緩やかにRを付けて支柱との接合部付近は徐々にRをきつくし、接合部で支柱の幅に合せてあります。

スロートアダプター フランジ仕上
どうやったら径の小さい、90mmの厚みのものをきれいに円形に仕上げられるか・・・? う〜ん旋盤が欲しい!(^へ^;) ・・・ で考えました♪ ベルトサンダーの台へ何らかの方法で中心を固定して回転させれば綺麗な円に削れるし一発で仕上がる・・・と言う事で簡単なロクロを作りました。合板をスロートアダプター、フランジ仕上径よりも僅かに小さく切り抜き、板の台に中心をダボで止めます。この合板に加工物を固定し、板の台ごとベルトサンダーの台へ微調整が出来るように固定して回転させます。狙い通り綺麗な円形に仕上がりました♪(^○^)v

開口部ホーン余長のカット
枠に合せて10mmあった余長を3mm程残してルーターでカット。一発仕上げしようか迷ったのですが、定規にする枠幅が狭いので何らかの拍子にルーターが傾けばアウトになるのでカンナで仕上げます。この余長は開口部枠の取付け基準や加工中の枠のガードと大きな役割を果たしてくれました。

細部の点検仕上げとドライバーの支持板製作が残ってますがこれでほぼ、加工は終了しました。残るは最後の難関?ツキ板の曲面貼り。 ^^;

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