SV−2 Ver.2003 製作記

845でアンプを造りたいという気持ちはだいぶ前からあったのですが、「無線と実験」や他の本の製作記事を読みつつ、そのうちに作ろうとズルズルと最近まで来てしまいました。しかし、どの本を見ても今ひとつ全体のバランスが気に入らず、自分で作るなら配置をこういう感じで・・・などと考えてはいたものの、下手に作るとノイズ等の心配もあるし、それならキットはどうだろうと思い、数は少ないですが各社の製品を見てみると、これもやはり触手が動かず・・・ そこへSV−2 Ver.2003が目に止まり、そのデザインを見た瞬間に「これだ!」♪d(⌒o⌒)b♪と思いました。他の真空管アンプには類を見ない程の綺麗な部品配置も素晴らしいですが、ドライバー管にKT88を使っているというのも非常に目を引きました。

3/16キットが届きました。整然と梱包されています。それにしても、何という重さ!部品を取り出し、重量を計って見たら約21kgありました。キロ当たり6095円・・・輸入マグロくらいの値段かな?などと訳の分からない計算をしつつ、パワートランスだけでも異常に重いので単品で計ったら全重量の40%の8.5kgもあります。自分に合ったキットなら部品探しの面倒もなく、全ての部品が一梱包で届くという手軽さは設計、開発してくれた方々に大感謝ですね♪

3/25 ウッドパネルを考える
今まで作ったアンプのウッドパネルはスイッチ類はそのままだったので、必然的にデザインが決まってしまうか、ごく限られた範囲内でのデザインしか出来ません。今回は思い切ってスイッチ類は上面へ移動させる事にしました。1ミリ単位で計測しながら他の部品と干渉しないで収められるかどうか位置を追い込んで行きます。上手く収まらなければシャーシから作るつもりでしたが、この美しいアルミ艶消しHL仕上のパネルを活かしたいという気持ちもあり、どうやらギリギリで移動可能なようなので一安心しました。ボリュームはR/Lを独立させたかったのでコスモス社製の100k/0.5wAカーブを2個とし、845・211切替えスイッチは常時使用するものでは無いと判断し、後面へ移動する事にしました。

3/26 使用材はカリンに決定
1100x480x100の手頃なサイズのカリン材を見つけました。私のような者が使うには丁度良い大きさです。これ以上の物になると金額もぐんと高くなるし、無駄になります。ちなみにこのカリンがあったすぐ脇に3000x600x150(目測)程のそれはそれは立派な木目の良い欅があったので値段を聞いて見たら「60万円♪買う?」・・・(((゚ ゚ ;)プルプル(; ゚ ゚)))・・・とんでもございません・・・(^へ^;)

仕上げて塗装するまでは何とも言えませんが、カリンの木肌は茶又は赤褐色で、所々に黒い縞模様が入り、物によっては大変鮮やかな色を出します。この材がどんな発色をしてくれるかすごく楽しみです。

3/28 天板加工
傷が付かないように表面をガムテープで保護して、裏側から穴を開けました。アルミなので加工は簡単です。センターポンチ→下穴→各寸法穴→バリ取りで5分くらいでしょうか?開けた穴にスイッチ類を取付けて見ます。スイッチ類を移動した事により、天板を収めるにはちょっとしたコツが入りますが、狙い通りピッタリと収まりました♪

CADでウッドパネルの厚み、幅、全体のバランスを含めたデザインをシュミレーションして見ます。WE111C用に作ったシャーシは大変バランス良く作れたのでこの面積比を参考にして寸法を追い込んで見ました。ほぼ、この形に決定しそうです。ここまで決まるといよいよ製作を始められるのですが、今回はWE93BとTriad HS-1のシャーシも同時に作ろうと思っているので製作開始はまだ先になりそうです。真鍮板の切り出しから始めねば・・・( ^ε^;)

☆≡(>。<)くしゅんっ! (>.)ヾちーんっ! (・・;ノ^゜ぽいっ  花粉症は日々ひどくなるし、作業は遅々として進まず・・・

ボール盤があると穴あけ作業は楽です

6φ9φ12φ合計6箇所の穴あけ完了

スイッチ類を取付けて見る

3/29 自作病の発作が始まる
93BとHS-1のシャーシを作ろうと倉庫に転がっていた真鍮板を持ってきて何気無くSV-2 ’03の天板に載せてみたら、これがすごく良い♪ 純正シャーシの天板も捨て難いが、全体の色の深みと言いますか、発するオーラがまるで違うのです・・・ 比重はアルミのほぼ三倍、強度と振動面に対しても性能向上が期待出来ます。反面熱伝導率はアルミに劣りますが、これはまあ大丈夫でしょう。アルミHL仕上げやアルマイト処理された物は、何年経ってもほぼそのままの状態ですが真鍮は年月と共に色合いが深みを増して行きます。悩んだ末に真鍮板を発注してしまいました。

                     (^凹^;)わっはっは♪

問題は仕上後の表面の処理をどうするか?なんですが、クリア塗装だと傷が付き易く、ぼやけた発色になってしまいます。うまく作れるかどうか?ほどほどにしておけばいいのに、次々にあ〜したい、こ〜したいと言う願望が出てきます。・・・ビョーキが始まってしまいました・・・ 病気と言えばここしばらく静かだったプリアンプが発作を起こし始めました。球の発振です。原因は大体分かっているのですが、これは対策(球のフローティング)が大変なのでしばらくはこのままです。 (^_^;)(^_^;)(^_^;)

☆≡(>。<)くしゅんっ! ☆≡(>ε<)ぶしっ! ☆≡(>◇<)えっきしっ! ・・・( ̄ ̄ii ̄ ̄)タラ〜
(>.)ヾぢーんっ! (・・;ノ^゜ぽいっ

花粉症はますますひどくなるし、作業量は増えるし、いつになったら完成するやら・・・


                       つづく・・・

試聴編
SV−2 Ver.2003製作記
真鍮板シャーシ編
ウッドシャーシ編
組立編

トップページ

組立編
ウッドシャーシ編
真鍮板シャーシ編

試聴編
SV−2 Ver.2003製作記