い ろ い ろ 雑 記
組合せの妙
オーディオほど組合せが難しく、かつ楽しめる物も少ないのではないでしょうか。カートリッジのDynavector
DV-20XLですが、以前のプレーヤーではDL-103の方がずっと良い音だったのが現在のカーボンアームに装着したらこれが逆転してしまいました。ところが最近、HS-1で鳴らしてるとどうもつまらない音で、こんな音だったかなあ?と考えていたら、その時はHS−52で鳴らしてたのを思い出し、早速繋ぎ替えて見たら・・・出ました♪その時の音が。今後はHS-1⇔SPU、HS-52⇔DV-20XLという接続になりそうです。今回の試聴では改めてSPUの素晴らしさを再認識しましたが、HS-52+DV-20XLの組合せはHS-1+SPUに迫るものがあります。
電源環境の悪化
皆さんは休日の昼間と夜間の音質の違いに驚いた事はありませんか?これは商用電源の環境悪化、いわゆる高調波歪の増加によるものです。発生原因は各種インバータ蛍光灯などの家電品、トランス等の磁気飽和、工場のモーター、制御装置等々、およそ電気を動力源とする機器のほとんどが高調波歪を発生させます。電源波形を見ると、頂点が潰れているのは当たり前で、拡大させるとおよそサイン波とは思えないカーブになっています。アンプはバッテリー駆動、もしくは安定化電源装置でも使えばこの問題からは開放されますが、安定化電源装置などに至っては数十万円というシロモノですので、ちょっと考えてしまいます・・・
( ^ε^;) 休日の昼間は電源環境もそれほど悪くはなっていないので、できるだけ時間を取って聴くようにしたいです♪
エージング
機器やケーブル、部品などを新しい物に変えると、エージングが進むまで本来の音は出ませんが、特にケーブル類を変えた時は、毎日出てくる音がコロコロ変化して、その度にネットワークの調整をしたりして大変でした。エージング中に出て来た音、終わってみると消えてしまった音・・・ 失われた音は二度と出ては来ませんでした。調整は難しいです。
スピーカーのページでもお話したように、あのスピーカーからまともな低音が出て来るまで五年以上かかりました。初めて音出しした時はD-55より下の方は間違い無く出てはいるのですが、低音の量感として感じる130Hzあたりにディップが生じて聴感上は低音不足に感じたのでしょう。「失敗した・・・長岡式で作るべきだったか!」とも思いましたが、中域の良さはそれを補って余り有るものがありました。なぜエージングに五年もの年月を要したか?これはまず、2220Aを購入した時、「新品か?」と思えるほど綺麗なユニットだった事が上げられます。デットストック品かあるいは張り替えしてあるのか・・・どちらにせよユニットが馴染むまで時間が掛かったのではないか?というのが一つ。もう一つは箱自体が一定の周波数に対して馴染んだのではないか?と考えました。アコースティク楽器はエージングに数年から数十年掛かると言われてますが、それと同じ現象ではないでしょうか・・・。
木について
種類では欅が好きです。あの優雅でダイナミック、かつ繊細な木目は他の樹種では得られないでしょう。しかし、狂いが出やすいのも欅です。見た目はそんなに悪くないと思っていた材でも、加工中に手を休めてタバコ一本吸っている間に狂った材もありました。輸入材には木目の美しい物はあまりありませんが、ブビンガやモアビ、レンガス、カリンといったような美しい色をした種類が多いです。
乾燥と狂いは別
「これは乾燥材だから狂わない」と言う人がいますが、これは間違いです。正しくは「狂い難い」と言った方が良いでしょう。確かにその材料を加工せず、そのまま使用するのであれば狂わないかも知れませんが、一度加工し始めると木は再び動き始めます。これは表面が削られると更に乾燥が進むのと、木が元の形に戻ろうとするからです。図のように湾曲した丸太からAのような角材に製材しても、年月と共にBのように歪みます。またCのような板材を製材すると、Dのように年輪の外側へ湾曲します。これは乾燥が浅く、目の積んで
無い(年輪の幅が広い)材ほどより顕著に表れます。
その他に作ったもの
ノーマル 改造後
ハーレーでドカッティを抜くというコンセプトの元に作り上げました。仕事を終えてから毎夜、溶接機やら高速カッターを駆使して完成まで一ヶ月以上要したと思います。しかし、友人のドカ(900MHR改NCR仕様)は速かった。240km/hは出るチューンで、しかもそのままクルーズ出来る程。こちらは外装変更に金がかかり過ぎ、エンジンは給排気系のみの軽チューンで210km/hがやっとこ。加えて分解するんじゃないかと思う程の強烈な振動を発生するのでクルージングするには190km/hが精一杯。絶対性能ならば国産スーパーマルチに敵う筈はありませんがマルチは面白みが無い・・・ このへんは、真空管アンプとトランジスタアンプの違いに通じるものがあります。
・・・・・しかし・・・・・ ソウルフルで楽しいバイクでした。
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