マルチアンプ化
6B4G・一台で駆動していたスピーカーはGIC方式チャンデバの導入と、友人とYAPさんからパワーアンプを借りる事により3Wayでマルチアンプ駆動が可能になりました。各機器の調整をして行きます。

手前からYAPさんのMOS FET/A級20W、中間がWE349Aです。いつまでも借りておく訳にも行かないので、次作パワーアンプの製作を考えなければなりません。

全体的に定位が今一つなのでデジタル角度計を使い、床を0°基準にするとウーハーボックスは91°、ホーンが97°、ツィーターは91.4°で現状では纏まりと定位が良く感じられますが、まだ納得できる音ではありません。

シングルアンプ駆動では中域がうまく繋がらず、購入から1年10ヶ月近く押入れの中で眠っていた375をカールホーンに取付けました。

YAPさんが機材を持ち込んで部屋の周波数特性を測定してくれました。特性自体は悪くないとの事ですが、ユニットが現在の位置から理想的にはウーハーが50cm前、ツィーターは2m後ろだそうです。カーホーンは音道長が約2mなので、やはり振動板の前後位置を合わせるのがベストなようです。

音が纏まってくると確かに高域が前に出過ぎている感じに聴こえるので075の取付台を作った時に予め作っておいたショートのスライドアームに交換してSH1800を外し、300mm程後ろへ取付けました。音の方は逆に引っ込み過ぎた感じもしますが、この辺の前後位相調整は微妙なのでぼちぼちやって行きます。
ここまでの調整でさすがにシングルアンプ駆動では得られなかった音が出始めました。既に前システムを越えている音があり、GICチャンデバによる音の鮮度感は特筆ものです。逆にまだ出ていない音もありますが、これは今後の調整とアンプ次第かも知れません。

現状での問題はウーハー位置が高いようで、前倒しに角度を付けて調整しましたが、それでも中高域に低音が被り気味です。GICチャンデバの音を聴くまでは、前システムと同じようにトランスを使ってマルチ駆動する予定だったので、ユニット群を出来るだけ耳の高さに合わせる為のウーハー位置でした。いずれこの箱は横倒しにして、間にミッドバス用の箱を入れるつもりなので、そうすればこの被りは収まると思います。このボックスを造っていた時、当時は見えない部分なので、省こうと思っていた底板の仕上げですが、将来的に横倒し使用も考えられるかも知れな
いと思い、インシュレーター用のえぐりを入れた部分まで突板で仕上げましたが、早くも現実になってきました。

2016/5/29
スーパーツィーター追加
前システムから超高域を僅かに追加するだけで全体の空気感が変わるのは分かっていた事ですが、スーパーツィーターの設置場所に制約があって定位が悪くなった経験から、カールホーン内に同軸上で配置できるように台を造り、前からいろいろと試してましたが、これまでうまく繋がりませんでした。今回のマルチ駆動化に伴い、YL・SH1800とYAMAHA・JA0506両方試して見ます。
かつて名機と言われ現在の中古市場でも定価以下では出回らないJA0506ですが、台を製作しないと取付けられませんのでカリンの端材を利用して造りました。高域用アンプから分岐し、0.05μF〜0.15μFの間で試して見た所、0.1μF以上だと075と被る部分があります。調整を重ねてSH1800、JA0506共に0.05μFで繋ぎました。どちらの音も綺麗に済んだ高域が付加されて良い感じです。迷いましたが、SH1800を使用する事にしました。
問題点が一点出て来ました。上下のユニットの振動板位置を合わせる角度調整・固定兼用の円弧状の長穴の距離が足りず、一杯にしてもSH1800が075より20mmほど後退してしまいます。上に取付けたユニットが前後に50mm程動くように造ってあったのですが、元々はホーン開口部付近での調整しか考えて無く、最奥取付けの場合はホーンの音が阻害されてしまうのでスーパーツィーターは無理だろうと思っていました。実際に聴いて見ると確かに中域の伸びが悪くなったように感じられたものの、想像していた程ではありませんし、スーパーツィーター追加のメリットの方が遥かに高いです。追加工して長穴を延長し、更に30mm前後の調整幅を持たせました。取付台をホーンに仮固定してユニットの振動板上下が合うように調整してから取付けます。ユニットの傾き角は075が93°SH1800が93.5°ですが、この0.5°の差ははっきりと聴感上で現れますし、試聴していた時と違い振動板上下位置も合わせた為か、より定位感が向上しました。

上の方で高域が引っ込み過ぎた感じもすると書きましたが、一時的なもので慣れてくるとやはり前に出過ぎて聴こえます。幸いスーパーツィーターの追加で高域のボリュームを絞れるので、その差は前ほどではありませんが、ウーハーとツィーターの前後差2.5mは如何ともし難く、2.5mのホーンを造ってツィーターとドライバーをY字型のスロートアダプターで取付けられないかと考えています。そのうちにカールホーンへ075を取付けて、どの程度高域が減衰するのか、音質的な影響もどれ程なのか実験して見ます。
2016/6/12
ウーハーボックス用の台を新たに造りました。板厚は46mmで二段構造にして高さを調整します。
2016/6/22
ウーハーボックス横設置
中高域への低域の被りを解消させるためにウーハーボックスを横にして、将来的に製作する予定のミッドバス用の箱の高さを想定してホーン用の台を造り、間に挟んで調整して見ました。
ホーン用の台は400mmの高さで支柱を斜め配置にして捻じれと横方向の強度を確保します。
ホーンを下したのでドライバーを外し、075を鳴らして見ました。え?と思うほど高域は減衰していません。前に10cmフルレンジを鳴らした時はかなり減衰したのですが? しかし、さすがに繊細な音は消えてしまいます。
総重量130kgを超えるスピーカーの調整は中々の重労働です。横移動はまだしも、高さの調整時は万一手足を挟まれでもしたら骨折しかねませんので、慎重に行いました。ウーハーユニット位置がこれまでに経験した事が無いほど床面に近くなるので、低域が増強されるかと思い、製作した台を最初に二段の92mmで試聴したら、逆に不足気味なので一段の46mmにしました。取りあえず設置が終わって見ると・・・何か変態的な配置ですね(笑) 私的には納得出来ないものがありますが止むを得ません。ミッドバスの箱が加われば少しは良くなるかも知れませんので、その時まで我慢です。

ユニット同士がかなり離れてしまったのと、現状ではウーハーに800Hzまで受け持たせているためか、音像がうまく合わずに調整には少々手こずりましたが、中高域への被りもかなり解消されて、前システムと合わせて、これまでで最良と断言出来る音になりました。ボーカルは私が目指す「口」の大きさへあと一歩と言う所まで来ています。GICチャンデバ無しでこの音を出すのは恐らく不可能だった事でしょう。

震災から5年3ヶ月・・・・・前システムの音を超えました。
MCヘッドアンプ組立
YAPさんから戴いたMCヘッドアンプ基板をタカチのシャーシへ組付けました。正負15V電源を新たに製作して、プリアンプの電源部の空きスペースへ取付け、コネクターケーブルでヘッドアンプへ電源を供給します。電源スイッチは注文生産品でまだ届かないので、とりあえず直結にして使って見ました。
これまでヘッドアンプはフラットバランスで、高インピーダンスカートリッジに向き、トランスはピラミッドバランスで低インピーダンスカートリッジが良いと思っていましたが、このヘッドアンプは低インピーダンスのMUSA・Uでも音が曇ったりせず、シンバルや鈴の音がトランスよりも綺麗に伸びます。反面、サックスはトランスの方に分があるようですが、まだ音の出し始めなので、これからエージングが進むのが楽しみです。良い基盤を戴きました。
2016/7/5
微妙な傾き角
ツィーターの傾き角は,現状で075が94°SH1800を94.5°で聴いています。この角度で聴くとリスニング位置の正面(座っている顔の高さ)でボーカルが定位しますが、これを僅か0.5°上に傾けて腰を100mm程浮かすとスピーカーの間に人が立ったような定位が現れます。そこには正に私が求めていた理想的な口の大きさのボーカルがありました。今後はリスニング位置の正確な高さを割り出してリスニングチェアを改造したいと考えていますが、僅かに0.5°の角度の微妙さと絶妙な音は新たな発見でした。
2017/1/3
奇跡
JBL D131 16Ω シリアル連番の新品ユニットが手に入りました。奇跡です。シリアル番号は2万番台なので、おそらく1960年代前後の半世紀以上も前のユニットかと思われます。フィクスドエッジのコーン紙は指で弾くと非常に乾いた軽い音が出ます。ミッドバスのユニットは10inか、あるいは12inの方が良いのか?箱の構造は?と常に頭の隅にあったのですが、このユニットがミッドバスとしてどういうふうに上下に繋がるか?不安でもありますが期待は大きいです。

@

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A

リスニングチェア改造
大きくリクライニングして寛ぐには快適なソファですが、リスニング用だと不満な点が二点ありました。まず、ヘッドレストが座った状態で@の高さに耳が来ます。耳の真後ろに反射物があるので、常に何とかしたいと考えていました。
次にシート部Aは奥に傾斜し過ぎていて、腰と腿の裏側に負担が掛ります。この二点を理想の定位が現れた位置で聴くために改造する事にしました。シート位置の傾きを浅くして高さをを100mm上げ、次にヘッドレスト部を100mm下げます。
2017/1/11
分解してフレームを切断、溶接して組立てました。ヘッドレストの高さ、シートの傾きと高さが変わっているのが分かると思います。更に背中が当る部分にクッションを追加してホールド性を高め、長時間座っていても疲れないようにしました。早速これで聴いて見たところ・・・あれ?確かに定位は向上しましたが、「理想の定位」は改造前と同じように、再び腰を100mm程浮かせないと出て来ません。これは一体・・・?各スピーカーの上下左右の角度、壁からの離隔は散々調整して現在の位置になったので、残るはリスニング高さだけと思っていたんですが、単純にはいかないようです。ホーンから上を更に調整し直して「理想の定位」には届かなかったものの、改造前
よりだいぶ定位感は向上しました。時間を見て更に調整して行くつもりです。
切断
溶接
仮組
高さ調整台
高さ調整
前後位相調整
しばらく聴いていると、中低域から上が引っ込んでいるように感じだしたので前後位相を調整して見ました。ミッドバスから上は重量73kg、インシュレーターにはシリコンを塗ってあるとは言え、これを人力のみで前後に動かすのはなかなか大変で、接触面の抵抗の関係で低域エンクロージャーごと動かした方がはるかに楽です。

@ 現状でウーハーからD131まで500mm、ホーン開口部まで450mmオフセットしてあります。
A 上記の状態からミッドバスとホーンを100mm前に出す → 高・中・中低域が前に出過ぎ
B Aの状態からミッドバスを30mm下げ ホーンを70mm下げる → 中域が引っ込み中低域
  がやや出過ぎ
C Bの状態からミッドバスを更に30mm下げる → 中域変わらず、中低域やや良好
D Cの状態からホーンを30mm前に出す → 全体的にほぼ良好

更に微調整を重ね、最終的にウーハーからD131を480mm、ホーン開口部まで440mm、ツィーターの角度も1°ずつ調整し直して075を92°、SH1800は92.5 ° になりました。苦労して調整した割には初期の状態から大きく動いていませんが、良い感じにまとまってきたと思います。今後も違和感を感じたら微調整は続けて行きます。この調整で奥行き感、立体感がだいぶ改善され、アナログ盤と比べて薄っぺらで平面的と感じて圧倒的に再生回数が少なかったCDですら奥行き感が出て、まともに聴けるようになりました。更に試聴と調整を繰り返している内に、高域はこれまで不可欠だったスーパーツィーターが不要になるほど音の出方が変わり、075のみで十分に高域が補えるようになったので現在、SH1800は繋いでいません。リスニング高さを変えると出ていたあの理想の定位が、いつの頃からか出なくなってしまっていたのが再び現れ始めました。ボーカルはまだ満足の行く輪郭ではありませんので、ここからどういう風に追い込んで行くかが今後の課題です。
2017/6/26
現在の各ユニットの前後位置図です。ユニット、離隔距離共に実寸縮尺なので視覚的にも分かり易いかと思います。面白半分で造ったカールホーン(製作でえらい目に)のホーン長のお陰で高域以外は物理的に前後位相を合わせられます。頭では理解していたつもりでも、実際に測定して見るとメーター単位での調整が必要になるとは、当時は全く考えていませんでした。理想を言えば075を375の近くへ設置出来れば良いのでしょうけど、物理的に合わせるとなると大きな部屋が必要になりますし、電気的に遅らせる方法は取りたく無いので止むを得ません。

カールホーンは完成から今年でちょうど10年目となりました。十年ひと昔と言いますが、早いもので昨日の事のようでもあり、遠い昔の事のようでもあります。今造ればまた違った意匠になると思いますが、二度と造りたくありません(笑) 10年を一区切りと考えると、当時からすれば現在は考えてもいなかった事をやっているのではと思います。
タイムアライメント(前後位相)理論の怪
9/23に栃木から3名、神奈川から2名、計5名の方が拙宅を訪ねて下さいました。ストレートホーンを自作される方、ハーツフィールドをお使いの方、YLやGOTOのホーンシステムを構築されている方、某TV局の副局長をされている方など、私としては大汗ものの、そうそうたる方々でしたが、そこは同じ同好の士として大いに楽しめる一日でした。わざわざ機材やホーン、ドライバーまで持参されて私のシステムを測定して戴いたのですが、左の画像をご覧下さい。モニター左上の中心部の赤い塊が高域(075)、その右側の大きい塊が中域(375)です。上の前後位置図通り見事にずれていますが、これを持参戴いたホーンドライバーに接続してモニターで中高域を合うように前後位置をずらすと、当然の事ながら075とドライバーの振動板位置が同じ位置になりました。更にこのタイムアライメント調整を数多くされてきた方の話によるとユニットの前後位置は低域から高域まで全て揃えた方が良いとの事です。その昔は「ユニットを揃える」、最近になって「低域は遅れるから前に出す」、私は後者の方でこれまでやって来ましたし、音的にも立体感が以前よりも格段に増しているので、これで良いと思っていましたが、測定して戴いた通りだとすると、堂々巡りして前の理論に戻り・・・・・ 075と375の前後位置のズレは私もジレンマを感じていました。つまりカールホーンを外し、ショートタイプのホーンに替えてミッドバスも前に出し、振動板位置を合わせて見ると言う選択肢が出てきました。カールホーンの完成と私自身は満足していた音から、もう二度とホーンを造る事は無いだろうと思っていましたが、新たなホーンを考えなければならいようです。・・・油汗が・・・
2017/9/24
昨年11月から約半年間、カールホーンを下ろして思い立った時に前後位相を変えた時の変化を検証していました。左画像は最初にホーンを下ろして、出来るだけ低〜高域の振動板位置を合わせた時のものですが、この時の第一印象は音に奥行きが無くなり、恐ろしく平面的な音になったなという感じで、スピーカー前面バッフルより前にボーカルから楽器に至るまで横一列に並んだような印象でした。その後、少しずつ075と375を後ろへ下げ、ミッドバス後端ぎりぎり一杯まで下げた所でそこそこ奥行き感も出て、ボーカルの輪郭と口の大きさがほぼ満足の行く結果になり、この位置でいよいよ次作ホーン製作が決定か?などと考えていました。

今日、2A3のウッドパネルの塗料硬化を待つ数日間は製作を進められないので、工場を片付け再びカールホーンを設置し、前のセッティング通りに調整して聴いて見たところ、当然の事ながら音に奥行き感が出てきたのと共に、こんなに密度の濃い音だったか?と思える程の中音が出ています。やはりホーン長は大事なのではないでしょうか?フルサイズで造ったとしても、ショートタイプのホーンでこのような充実した中音が出るかどうか・・・ さすがにボーカルの輪郭は少し甘くなりましたが、口の大きさはそれ程大きくはならず、不満の残るレベルではありません。何よりもこの奥行き感と言いますか、スピーカー背面の壁を感じさせない音の立体感は、これ以外のセッテイングでは得難いものがあります。新たなホーンも良いかも知れませんが、カールホーンの良さを再認識しました。
2018/5/3
一段落
パワーアンプ用ラックの設置から一週間が過ぎました。6B4Gを置いた上段の棚の過熱は、後ろ側にACファンを取付けた事で熱いくらいに感じられた棚板の温度が人肌程度になり、劇的に改善されました。100V直結では風量も騒音も大きいので電圧を半分程度まで下げて使用していますが、ファンの効果は大きいです。
これまでリスニング側の床に直置きだったパワーアンプ群はスピーカー側へ移動した事で、部屋の景観もすっきりしました。本音を言えばリスニング位置の正面にはスピーカー以外の物を置きたく無かったのですが、SPケーブルを長くするよりも、よりインピーダンスの高いRCAで延長した方が音質的に有利だろうという判断からの設置です。
あの震災から7年余り、オーディオ復活の第一歩としてカールホーンの修復を始めてから4年半、再構築中に前システムの音を超えた時にも区切りが付いたと思うと同時に、まだ構築途中だった事もあり、これからどんな音になって行くのだろうと楽しみでもありましたが、自前の機器が揃い、私が目指していた音を超えた事で、オーディオにも一区切り付きました。
ですが、音の入口から出口まで見ると、まだ手を入れなければならない部分も散見します。まだまだ先は長いようです。
2018/6/16
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横切り盤購入
中古の横切り盤を購入しました。協和機工 ペティワーク PW−300です。小型の横切り盤で昇降、軸傾斜はもちろん、精度が良いという評判なので中古市場でも人気が高く、なかなか手に入れられない機種でした。これまで使用していたマキタの昇降盤は255mmの刃で厚さ91mmまで切断出来る優れものでしたが、加工精度を出すために機械のクセを考慮しながら調整するのが少々面倒で、以前から精度の良い小型の昇降盤を探していました。

気掛かりな点が二点あります。一つ目は305mmのノコ刃で切断厚さがメーカー公称値で55mmしか取れない点です。これではいくら何でも少な過ぎるので検索して見た所、どうやら60mm前後くらいまでは行けそうで、中には改造してもっと厚い物まで切断出来るようにしたとの情報も見つけました。
二つ目は集塵効率が悪く、集塵機を回していても周辺は切り屑だらけになると言う事です。この二点をどの程度改善出来るかやって見ます。
集塵カバーを作ります。画像左はネット上から拝借したノーマル状態の物です。この集塵ケース上部は開放状態なのに加え、右下から集塵口が出ているので、これでは集塵効率も悪い事でしょう。画像中央は購入してきたままの状態ですが、何と集塵ケース下部が切り取られていました。おまけに側面のカバーもありません。 ・・・・・絶句しました。さてどうしたものか?・・・・・ 当初はこの側面カバー上部へ穴を開けて集塵口を付ければ切断面直近なので、集塵効率も上るだろうと考えていました。反面、軸傾斜がほとんど使えなくなりますが、その場合は清く諦めて軸傾斜を使う時は集塵口を取外し、切り屑まみれになるのを覚悟して使おうと思っていたのですが、この状態はその後、非常に幸運な形状になっていると気が付きました。集塵口を取り外す事無く軸傾斜も使えるように集塵口を作れます。狭い所でこの集塵口の寸法を決めるのは骨が折れました(画像右)。まず、物作りで必ず必要となる定規面を作るために適当な大きさで片面にアルミ板を取付け、現物合わせで加工を進めて行きます。
2018/7/28
試行錯誤しながら出来上りました。集塵口に使ったのはマンションなどの給気、エアコンスリーブ用の化粧カバー(75φ)で、VU65のエルボが程良く合います。隙間はウレタンテープで塞ぎました。75φの集塵パイプはVU65のパイプにぴったりとはまりますが、どちらも差し込んであるだけなので簡単に取り外せます。刃物側は必要最小限程度に側面カバーを立ち上げました。取付は6mmの蝶ネジで固定して刃物交換時の取外しが楽に出来るようにしてあります。更に集塵効率を上げるため、集塵ケース内側へウレタンテープとゴムテープをノコ刃側面ぎりぎりまでの幅に加工して貼り付けました。これで集塵機を運転して見たところ、作業面・刃口板の3mm以下の隙間へ手をかざすと空気が吸い込まれて行くのが分かります。恐らくこれ以上は望めないであろうと思えるくらいの効果が出ました。
もう一つの問題箇所です。ノコ刃の出し加減(切断角)によってはまともに切り屑が飛んで来るであろうと思われる隙間です。ここもアルミ板でカバーを取付けました。カバーに当たった切り屑は集塵ケース内へ吸い込まれるので問題ありません。画像は仮付け時のもので、定盤の調整と共に最終的に定盤との隙間が出ないように取付けます。
スイッチは見るなり交換の必要性があると判断しました。開けて内部を見ると案の定、埃だらけで、接点は黒くなっています。左のプラ製の物に交換します。
画像左:昇降部の命、カミソリです。清掃後の画像ですが、ここもそれはもう大変な埃の付着でした。どうやら前の使用者はノコ刃の昇降も軸傾斜も全く使用していなかったようで、一定以下の厚みの材を直角に切るだけだったのでしょう。昇降、軸傾斜共にハンドルが2回転程度で止まってしまう程の埃の堆積量でした。カミソリは以前、不良品の調整をしてえらい目に遭った事があり、出来るだけいじりたく無かったのですが、中間部が重いので調整しました。さすがに精度が出た製品は調整も楽で、難なく調整完了です。注油してハンドルを回したところ昇降、軸傾斜どちらも、あらやだ素敵♪と思えるくらい軽くなりました。軽いとは言え、ガタ付きが出るような調整はしていません。ガタが出るか出ないか紙一重の軽さにする調整が必要です。

画像中央・右 固定定盤の歪み修正と加工
スライドテーブルは全く歪みがありませんでしたが、固定側の定盤はマイタ―ゲージのガイド溝周辺を頂点にご覧のように歪んでいました。頂点付近へ板を挟み、クランプを掛けて加減しながら反らせ、バーナーで裏側から炙って歪みを取ります。次にベルトサンダーを通して縦・横・斜め、どの方向から定規をを当てても隙間が出ないくらいまで平面度を上げました。最後に切断厚さを出来るだけ取れるように、定盤補強部とモーターが干渉する部分を問題の無い程度まで削り、モーターのリード線引き廻しを変更したところ305mmのノコ刃で改造前は63mm程度だった切断厚さが、82mmまで取れるようになりました。本体側を加工すればノコ刃は335mmまで使えそうなので(後に無理と判明)、最大97mm程度まで加工出来そうです。
刃口板を作って交換し、付属のガイドへ加工した定規を取付けました。これでどんな加工でも万全です。最後にスライドレールと固定定規の調整です。これが狂っていては、これまでやってきた事が何の意味も持たなくなります。スライドレールとノコ刃側面の平行度、固定定盤とのギャップ、固定定規とノコ刃の直角度を合わせます。全ての作業が終わり、その使い心地、切れ味はどんなものかと欅の端材を使って試し切りをして見ました。

抜群の切れです。集塵も問題ありません。切り口はまるでカンナでも掛けたかのような滑らかさです。適当に厚く切ったり、薄くしたり、面取り程度に削って見たりといろいろやって機械を止め、掃除していた時に見つけた右画像の切り屑をご覧下さい。これはこのように切ろうと思って切った訳では無く、偶然に出来た物です。向こう側が透けて見えそうな程の薄さです。導管部は完全に空間が空いています。ノギスで厚さを測ったところ、0.08mmでした。板目や柾目方向ならともかく、木口のこのような切り屑を見たのは、仕事先で数百万円の横切り盤の切り屑を見て以来です。刃の切れはもちろんですが、機械の精度が出ていないとこのような切り屑は出ません。時間を掛けて整備した甲斐がありました。
側面カバーと一体だった集塵カバーを作り直しました。最初の構造だとノコ刃交換時に集塵カバーそのものを取り外さないと交換出来なかったのが(6mmの蝶ネジを4本外すだけですが)、側面カバーのみの取外しでノコ刃を交換出来ます。更に側面カバーが独立した事で、気密性を高めるためのウレタンテープを追加出来たので集塵効率が一段とアップしました。ノコ刃の直径は305mmだと思っていたら、寸法を測って見たところ301mmで、表示より4mm少なくなっています。ノコ刃先端と本体集塵ケース内側までの距離を測って、加工すれば335mmのノコ刃まで使えると書きましたが無理で、実際は320mmまでしか使えない事が分かりました。それでも数百kgある大型の横切り盤の切断厚が、305mmのノコ刃で80mm台、355mmのノコ刃で90mm台という事を考えれば、改造した事で92mm程度の厚さまで加工出来るようになり、このクラスの横切り盤としては満足の行く結果になりました。
2018/8/6
電源部再製作
カールホーン修復
スピーカー
オーデイオ関連
パワーアンプ
アナログプレーヤー
LCR型プリアンプ
ラック
雑記
愛聴盤

雑 記

復活オーディオ

画像は工場へ搬入してから分解整備、清掃、改造して出来上がったものです。ここまで仕上げるには大変な手間と日数を要しました。以前に使っていた所はプラスチックの型を製作する会社で、それはもう汚い状態でした。プラスチックなので、最初はガソリンで拭けば簡単に落ちると思っていたのが切断による熱を帯びた切粉が長年の使用で本体にこびり付き、清掃だけで3日を要し、更に脚部のボルトが緩んで足がガタガタ、他にもボルトの欠損が数ヶ所ありました。脚部は強度を上げる為に、下部へ合板を敷き、小型とは言え115kgの重量があるので、移動が楽なようにキャスターを付けました。