6B4G  6C33C-B   MOS・FET   2A3   MOS・V‐twin

復活第一台目のアンプは6B4Gから製作します。津波でダメになったトランスドライブの6B4Gは低域が力強く、中域は厚く、高域は煌びやかでどの帯域のユニットで鳴らしても良い感じで鳴っていました。前アンプと違う点は前段とドライバー段が12AU7(5814)から5687へ、トランス類がタンゴから橋本製へ、それに伴って回路定数も変更になっています。昨年12月に部品は届いていたのですが、最近になってやっと手を掛けられるようになりました。最初にいろいろと配置を変えながらデザインを考えましたが、結局は理に適った前アンプと同じ配置に落着いたものの、トランス類が一回り大きいため、仕上がりサイズが想定よりも大きくなります。各パーツの寸法を一個づつ計測しながら、シャーシの図面もそれらしく出来てきました。予定は銅板を鏡面仕上げにしてシャーシ本体を作り、出力管・整流管は放熱を考慮して一段落とし込んで真鍮とアルミ板で支持し、ウッドパネルを取付けるつもりです。
2014/5/2
注文していたt:3mmの銅板とt:2mmの111C用の真鍮板が届きました。曲げ加工まで同時に頼んだのですが、銅板はサイズが定尺板では間に合わず、特注扱いになりました。
2014/6/2
穴開け加工。穴径は17種でキリ、ホールソー、ノックアウトパンチャーで加工していきます。
穴加工後、バリを落とし形を整えてバフ掛けし、鏡面仕上げにしました。表面保護は塗装では無くシリコーン系コーティング剤を5〜6回塗布です。
ウッドパネル用に角材を製材しました。材種は何にするか迷いましたが、以前に購入していた板屋楓を使います。150mm角で長さが1100mm程の材で玉杢が出ています。半分以上は割れがあって使い物にならず、ウッドパネル一台分を取ると、残りはほんの僅かです。
前面パネル加工。ジグソーでスイッチ、ボリューム部を切り出し、丸ノミ、カンナ、ペーパーで仕上げて行きます。
仮組して各部を確認。寸法通り問題無く収まりました。仕上げに入ります。
ウッドパネル加工・組立終了。初めて使う材で不安もありましたが、聞いていた程、加工性も悪くなく、狂いも出ませんでした。
着色とサンディングシーラー塗装一回目。予定はシーラーを三回、仕上げは艶出し塗料を納得の行くまで塗装します。
2014/5/24
シリコーンコーティング失敗です。部品を組み付けようとしたらシミが浮き出ていました。かなり被膜の強いコーティング材だったんですがダメでした・・・
再度バフ掛けし直し、真鍮の落し込み板と合わせてウレタンで塗り直しました。どちらも塗装の乗り難さピカイチなので剥離が心配です。
組立て開始。機器類を取付けて行きます。
ひと手間加えた真空管の落し込み部分です。
組付け終了。重い・・・この時点で重量は約18kg。
ウッドパネル取付け。シャーシの図面を引き始めてから1ヶ月余り・・・何とか具体的な形になりました。ウッドパネルの仕上げ塗装は一回目の塗料の調合を間違い、それに伴ってガンの調整も変えてしまって、ムラと垂れが出てしまいました。修正に手間取ったものの、、何とか目指していた仕上がりに近い塗装が出来ました。写真では分かり難いかも知れませんが、ピアノ塗装並みの艶です。
2014/6/11
配線中盤、パワーTr 〜 出力管廻りの状況です。
配線終了。各端子間の電圧チェック。問題無く納まりました。
完成です。
シャーシの図面を引き始めた頃に思い描いていたイメージがあったんですが、実際に現物を目の前にしたら思いのほか綺麗に完成しました。以前作った211は重戦車、こちらは貴婦人と言った感じでしょうか。写真では表現し難いですが、ウッドパネルの色はもう少し落ち着いた赤色です。音の方は出来たばかりでエージングが進んでいないのと、スピーカーも簡易的な物なので表現し辛いです。
このアンプが本領を発揮するのは本格的なスピーカーシステムが完成した時でしょう。




       H=200mm
       W=502mm
       D=302mm
        重量=20kg

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